「新しい職場に馴染めるだろうか」「救急外来や内視鏡など未経験の分野は大丈夫だろうか」――そんな不安を抱える方へ。
大田病院手術室では、経験に応じた丁寧なフォロー体制と、チームで助け合う雰囲気が根づいています。子育て中のスタッフも多く、勤務調整への理解も十分。今回は、実際に転職して大田病院に入職し、現在は師長としてスタッフを支える看護師に、その想いを伺いました。
Profile
Y.Sさん 大田病院 手術室師長
家族構成:両親、双子の弟
趣味:ライブ、旅行が好きです。好きなアーティストのツアーに、旅行もかねて行きます。
看護歴:34年
キャリア:
新卒~2年半 大学病院 口腔外科・放射線科で勤務。
3年目~12年目 外科・泌尿器科・皮膚科
13年目~23年目 クリニック立上げ泌尿器科をメインに、眼科・整形外科・内科外来
24年目~ 大田病院勤務
✅大田病院看護師(常勤)募集要項
✅大田病院 看護師(非常勤)募集要項
私は「手に職をつけたい」という思いから看護師を志し、国立の専門学校に進学しました。
卒業後は大学病院に就職し、口腔外科・放射線科で勤務。全身管理を学ぶ貴重な経験を積みました。(約2年半)
その後、外科・泌尿器科・皮膚科で計12年間勤務。特に泌尿器科では深く関わるようになり、診療の幅を広げました。
一緒に働いた泌尿器科の医師が開業することとなり、力を貸してほしいと言われ、立ち上げに携わりました。
クリニックから始まり1年で病院へと拡大。小規模でしたが、泌尿器科をメインに、眼科・整形外科・内科外来なども担当しました。
10年間在籍し、看護業務だけでなく手術室での器械出し、事務的な業務、コスト管理など、通常の病院では経験できない多様な業務を担いました。
特にオペ室では、業者とのやりとりや物品管理にも関わり、現場の視点と経営的な視点の両方を養うことができました。
ただ、組織が小さく休みも取りづらい環境で、土曜もオペ室勤務が続く中、この働き方を長く続けることに限界を感じ、環境を変えるために上京を決意しました。
上京後は、これまでの外科の経験を活かせると感じ、大田病院に入職。現在、勤務10年になります。
前職は手術がメインで、患者さんと出会ってから退院までのスピードが速かったです。
手術だけしてもう帰るところは決まっている患者さんがほとんどで、退院先をどうするかで困ることはなかったです。
大田病院は、手術後の生活をどうするか、といったところまで含めて考えたり、地域でいろいろな困難を抱えている方もいらっしゃって、そういう難しさをどう解決していくか、というところに苦労もありますが、やりがいも感じます。
師長の役職については、これまでの幅広い経験や、困難な状況でも前向きに乗り越えてきた姿勢を評価していただき、お声がけいただきました。
プライベート:ライブ、旅行が好きです。好きなアーティストのツアーに、旅行もかねて行きます。
年に5~6回は行っています。最近は広島や高崎に行きました。
病棟にいたときは平日に休んで行っていましたが、今は土日休みになったので、安いときを狙っていけなくなっちゃったんですが(苦笑)、看護師の友人と行っています。
それ以外の普通の休日は、家で過ごしたり、友だちと飲みに行ったりしています。
経済的に困った方も見捨てない―これが一番の特徴です。最先端の大きな手術はしませんが、胃がんや大腸がん、乳がんなど一般的な手術をしています。
全身麻酔の手術が、月に8~10件、小手術20~30件ほどです。
患者層は50代が少し、60代以降が主になっています。まれに20代の虫垂炎などの手術があります。手術室を担当するのは5人の看護師で、少ない人数なので助けあって業務にあたっています。
中堅~ベテランがほとんどの職場です。現在の年齢構成は、30代2名、40代3名、50代1名、60代2名です。
みな落ち着いています。一人ひとりの声が通りやすく、何でも言い合える職場です。一人ひとりがエキスパートで、大変なことがあれば力を集結させて対応しています!
経験者だからといって全部できるとは限らないし、どんなに経験があっても転職すれば新しい環境になります。
私も転職して大田病院に来たこともあり、気持ちが想像できるので、まずは病院の環境に慣れていただくことを大切にしています。
職場として手術室だけでなく内視鏡室、救急外来も兼ねているので、様々な経験を積んで長く働いてもらえるようにしたいと思っています。
私自身は、その方の良いところを見つけるように意識していて、スタッフそれぞれの持ち味を生かしていきたいと考えています。
医師と協力しないとできない職場なので、密にやりとりしています。
看護師も医師に積極的にコミュニケーションをとるようにしています。
時には治療にかかわることで行き過ぎた意見をすることもあり、その点は注意しています。
非常勤で来る先生たちは様々だけれど、柔軟に対応しています。
どれくらいで独り立ちかは特に決めていません。その方の経験に合わせて、柔軟に対応しています。
経験した内容を確認して、経験がないものは指導します。日中は複数体制で、日勤ができるようになってから夜勤に入ります。
夜勤は最低3回は指導者と共に経験してもらいますが、「できそう、と思えるまで一緒にやります」と伝えています。
マニュアルを整備し、未経験のものは段階を踏んで経験していただけるよう、重点的に指導するようにしています。
新人の配属はない職場なので、新人指導を任せることはありません。
救急外来、内視鏡室の勤務は、時間で決まっているので、残業はほとんどありません。
手術室は、手術の内容によっては残業になるときもあるので、交替して対応します。
残業になるような手術は多くて月0~2件程度です。夜勤専従のスタッフもいるため夜勤は月4回までで回せていますし、未就学児をもつママさん看護師は夜勤免除ができます。
子育て中のスタッフもいますが、現在は、お子さんが小学生なので急なお休みはほとんどありません。
ただ、子育て経験者も多いので理解はあり、休んでもみんなで対応できる体制はあります。
手術を予定している患者さんに、術前訪問、術後訪問をして、一対一で関わります。
手術室入室時は音楽をかけてリラックスできる環境をつくったりしています。
術前訪問では、手術に向けて不安な気持ちを傾聴し、必要な説明を行いますが、手術中のことがわかるからこそ、そこで伝えられることがあり、不安を軽減できたときはやりがいを感じます。
また、術後訪問では、つらかったことはなかったかなど聞いていますが、「ありがとう」と感謝されることが多く、そんなときは本当に良かったなと感じます。
40代の男性で、当院で大腸カメラを行ったところ、進行した大腸がんでした。
ご家族は、奥様と0歳、3歳のお子さんがいたので、奥様は子ども連れでインフォームドコンセントを受けに来て、手術中もお子さんを抱えて待っていました。
ご本人は痛がり屋さんで不安の強い方だったので、考慮しながら手術前から関わり、術後も外来でずっと抗がん剤治療をしていたので、看護師が会うたびに声かけし励ましていました。
肝臓への転移が見つかり、経済的に困難があったためMSW(医療ソーシャルワーカー)にも介入してもらい、最終的には実家の埼玉に引っ越されましたが、大田病院がいいと言って遠くから通ってきていました。
今は埼玉の病院に通院していますが「大田病院がよかった」「大田病院にまた通いたい」と言ってくださっています。
やはり、よく話を聴くことです。
そして、スタッフとの信頼関係が不安の軽減にもつながるので、その日の担当じゃなくても、その方を見かけるとスタッフが皆、それぞれ声をかけていました。
コミュニケーションをしっかりとって信頼関係を築いたからこそ対応できたケースだと思います。
どんな患者でも受け入れる、「断らない」ということが一番です。
救急車の応需率は月70~80%になります。東京ルールで救急車を受けているのは月30件くらいで、全体では130件くらいです。
長く働いているスタッフがほとんどで、一度辞めたけれど戻ってきた看護師もいます。
プライベートも大切にしてほしいので、勤務希望はほとんど通しています。
これまでの職場では、言葉がきつくなりがちな看護師が多いと感じることがありました。
特に、当院は病院外の関係者との関わりも多いため、患者様や他職種への「話し方」にはより一層注意が必要だと感じています。
苦情や指摘があった場合は、職場全体で共有し、会議で取り上げて話し合うようにしています。
個別の対応が必要な場合は、対象の職員と面談を行い、「同じことを伝えるにしても、言い方ひとつで印象は大きく変わる」ということを丁寧に伝えるようにしています。
私自身も、日々のコミュニケーションではできるだけ穏やかな伝え方を意識しています。
そのような積み重ねの結果、最近では、話し方を意識してくれるスタッフも増えてきており、職場の雰囲気も少しずつ良い方向に変わってきていると感じています。
当院は多職種との関わりが多く、チームで動くことが多いため、協調性は非常に大切だと感じています。
また、3つの部署があり、幅広い業務に関わる機会があります。
そのため、未経験のことにも前向きにチャレンジしたいという意欲のある方には向いている職場です。
専門性については、大病院と比べると限られた部分もありますが、基本的な力をしっかりと身につけられる環境です。
また、病院内の職場であるため、患者様の受診から退院後の経過までを継続して見ることができる点も特徴の一つです。
このような環境の中で、日々の看護に丁寧に向き合える方と一緒に働けることを楽しみにしています。
夜勤については、すぐに対応できない方でも心配はいりません。
現在、夜勤体制は十分に整っており、人員も足りている状況です。
ですので、まずは日勤でしっかりと業務に慣れていただき、無理なくステップアップしていただければと思います。
これまでに手術室などでの勤務経験がある方は、そうしたスキルを十分に活かすことができる職場です。
一方で、過度な負担がかかるような環境ではなく、プライベートも大切にしながら働き続けたい方にとっても、非常に働きやすい職場だと感じています。
救急外来では、搬送されてきた患者さんと最初に関わる重要な場面があります。
苦痛や不安を抱えている方が多い分、そこにしっかり寄り添うことで、看護師としてのやりがいを大きく感じられる業務でもあります。
忙しさには波がありますが、人手が足りない場面では、院内の緊急コールによって一時的に応援を要請し、人員を確保する仕組みもありますので、チームとして支え合いながら業務を行える体制になっています。
私たちの職場では、救急外来・手術室・内視鏡室の3部門を担っており、幅広い業務に対応しています。
だからこそ、これまでの経験を活かして力を貸していただける中途採用の方を歓迎しています。
知識や技術はもちろん大切ですが、それ以上に、患者さんにしっかりと寄り添いたいという気持ちを持っている方と、一緒に働きたいと考えています。
大田病院は「東京ルール」のセンター病院としての役割を担っており、他の病院で受け入れが難しい患者さんが搬送されてくるケースも少なくありません。
また、羽田空港が近いため、フライト後に体調を崩された方など、さまざまな背景を持つ患者さんが訪れます。
困難なケースに対応する場面もありますが、チーム全体で力を合わせて対応する風土がある職場です。
一人で抱え込まず、皆で支え合いながら働くことができる環境で、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう。
✅大田病院看護師(常勤)募集要項
✅大田病院 看護師(非常勤)募集要項
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