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2025.08.22

師長インタビュー  :
 おおもりまち訪問看護ステーション副所長はどんなひと?

「利用者に寄り添い、スタッフに寄り添う」おおもりまち訪問看護ステーション副所長の想い

住み慣れた自宅で安心して暮らし続けたい――その思いを支えるのが訪問看護です。
今回は、おおもりまち訪問看護ステーションの副所長に、これまでのキャリアや職場の雰囲気、スタッフ教育の工夫、そして一緒に働きたい仲間への想いを伺いました。

Profile 
T.Nさん おおもりまち訪問看護ステーションの副所長

出身:香川県  
家族構成: 3人家族 子供1名  
趣味:3歳の子育て、ネットサーフィン、家のインテリア、装飾の模様替え
看護歴:20年
キャリア:
新卒~13年 香川県内の総合病院(急性期病棟・緩和ケア)
14年目~ 当法人のけいひん訪問看護ステーションへ転職(半年後より主任)
21年目~ 当法人のおおもりまち訪問看護ステーションへ異動(副所長就任)

おおもりまち訪問看護ステーション 看護師(常勤)募集要項
おおもりまち訪問看護ステーション 看護師(非常勤)募集要項

◆自己紹介◆

―現在の役職と主な担当業務を教えてください。

シフト管理、利用者の管理をしながら、私自身も訪問に出かけています。
スタッフが安心して働けるように、訪問から帰ってきたときに看護のことを話したりすることは大切にしたいので、スタッフが帰ってくる時間には事務所に居られるようにしています。

看護師としてのキャリアと訪問看護に携わるようになった経緯を教えてください。

看護師になって20年。香川県出身。香川の総合病院で13年働き、夫の転勤を機に大田区に転居し、転職活動をして当法人に入職。
「前職の香川の病院では急性期でナースコールに追われる毎日だったので、一対一で関われる訪問看護がやりたいと思っていました。
香川では訪問診療も少なく、緩和ケアにも携わっていたのですが、家に帰りたくても帰れない方々をずっと見てきました。
また、父も訪問看護を受けていたこともあり、転職するなら訪問看護でぜひ働きたいと希望して訪問看護ステーションに入職しました。」

当法人のけいひん訪問看護ステーションに2015年12月から9年働き、1年は育児休暇を取っていました。
その後、おおもりまち訪問看護ステーションに2024年6月に異動し、副所長に就任しました。」

―スタッフからよく言われるあなたの性格や雰囲気は?

ポジティブとか、穏やか、と言われることもあります。
自分自身も、感情の起伏はないように気を付けていますが、もともとイライラしないタイプなので、一緒に考えたり悩んだりしています。

―プライベートで大切にしている時間や趣味は?

3歳の子育てを満喫しています。
公園に遊びに行ったり、休みの日の時間を過ごしたりするのがとても楽しいです。
自分自身では、webでいろいろな情報を「知る」ことが好きで、ネットサーフィンをよくしています。
家のインテリアとか装飾や模様替えが好きなので、絨毯を変えて「いいじゃん」とか(笑)掃除や料理は好きじゃないです(笑)

 

◆職場の雰囲気・人間関係について◆

―おおもりまちSTのスタッフは何名ほどで、年齢層や経験年数のバランスはどうですか?

看護師は常勤・非常勤あわせて12名。理学療法士2名、事務2名です。

普段のコミュニケーションや情報共有はどのようにしていますか?

出勤後は各自、電子カルテで情報収集をしてから、朝礼で打合せをします。
毎日ミニカンファレンスや学習会を行い、必要な情報を共有しています。
訪問後も報告し合い、情報共有し、困りごと課題などを出します。
ちょっとした時間や昼休みにも利用者さんの情報をよく話していて、コミュニケーションを活発にとっているステーションです。

―どんなタイプの人がこの職場に馴染みやすいですか?

お話が好きだったり、一対一で会話ができる人。ワークライフバランスとしても、子育てとかと両立しやすいのかなと思います。

―スタッフ同士で支え合えた印象的なエピソードはありますか?

病院とは異なり、ご自宅なので、「自分でできる」といって、サービスをなかなか受け入れない方もいらっしゃいます。
例えば、ヘルパーを入れた方が安全安楽に過ごしていただけそうだなというときにも、ご本人が受け入れてくださらないと難しいことがあります。
その際、無理やりサービスを入れるんじゃなくて、スタッフみんなで相談しながら関わり、少しずつ関係を構築していきました。
身の回りのことが自分でできていた方も、体調変化の時などタイミングを見ながら提案し、本人の理解や了承を得ていくようにしています。

◆教育・サポート体制について◆

―中途入職者への教育はどのように進めていますか?

中途の方は、病棟経験があっても訪問となると戸惑うことが多いので、必ず経験豊富なスタッフが同行します。
『もう一人で大丈夫』とご本人が安心できるまでサポートしますので、同行の回数に決まりはありません。
また、初めのうちはケアが多い方や注意が必要なケースなども、バランスよく体験していただけるように調整しています。
訪問から戻ったときには、必ず誰かが話を聴ける体制を作っていて、悩みを一人で抱え込まない環境です。
実際に『他の訪問看護ではすぐに一人で回されて孤独だったけど、ここでは安心して学べた』という声をいただいています。

―オンコール初担当までの準備やフォローについて教えてください。

入職して3ヶ月までオンコールは持たず、同行訪問含め、訪問に慣れてもらいます。 オンコールで不安なときは所長に携帯でいつでも電話して大丈夫と伝えています。
電子カルテで、情報がすぐわかるので、その方の状態や呼ばれた理由などがすぐに把握できることも、安心して携帯を所持することにつながっています。

―スタッフへのフォローはどのように行っていますか?

面談を一人ひとりとすることを大切にしています。
どんな看護がしたいのか、どんな看護が苦手なのかを聞いていいます。
相談されたらまずは聞きながら、話しているうちに、こんなふうに改善してみたらいいかな、ということがお互いに見えてきたりします。
経験の多いスタッフから、学ぶことがあります。次回の訪問まで、利用者様が安全に生活できることはもちろん、半年後、数年後など先を見越した視点などはスタッフ間で共有しています。

 



 

◆利用者と看護の特徴◆

―利用者層の傾向(年齢・疾患・生活背景)は?

180名。80代、90代の方が多数。
心臓、呼吸器など内科系の方、認知症の方が多く、1割弱ほど精神科の方もいらっしゃいます。
独居の方、老老介護をしているご家庭が多く、施設に入って訪問が終了する方も多くみられます。
家に居られるうちはできるところまで、ヘルパーさんやケアマネさんと連携しながらやっています。

―訪問看護で大切にしていることやこだわりは何ですか?

一人ひとり行ったときに、この人来てくれてよかったなと思ってもらえるような存在を目指しています。
患者さんのお話をよく聴き、困っていることを確認しています。
会話の間合いとか、今あまり入ってきてほしくないのかな、聞かれたくないことなのかな、というところを読み取りながら、信頼関係を築くことから始めています。

―印象的な利用者とのエピソードを教えてください。

脳梗塞を発症した後、胃ろうの管理や吸痰を家族が退院後にしなければいけなくなった方がいました。
本人も家族も「どうしたらいいかわからない」というところから、毎日ご自宅を訪問し、一緒にケアを行って、家族のできることを少しずつ増やしていきました。
できることが増えていくご家族の姿や、ご本人が穏やかに自宅で療養できる姿がありました。いろいろなハードルはあったけれど、ご家族から「家に帰るという選択をして良かった」という声をいただけたことが印象に残っています。


◆病院・診療所との連携◆

―法人内の病院や診療所との連携はどのように行っていますか?

病院と連携がとれるのは非常にやりやすいと感じています。
利用者様を紹介していただくことも多いし、カンファレンスもすぐに行きやすい。
また、、何かあれば入院にもつなげられるので、病院が拠点としてあることは重要だと感じています。

◆働きやすさ・待遇◆

―オンコールの頻度や負担軽減の工夫は?

オンコールで出動するのは月に2件~多くても5件くらいです。
日中にいろいろ対策をして夜間の急な呼び出しがないように心がけています。
また、負担軽減と働きやすさ向上のために、オンコール手当が増額になりました。

詳細記事:【訪問看護求人】オンコール手当を3倍に増額!安心して働ける環境へ

―シフトや休暇の取りやすさはどうですか?

休み希望はほぼ通ります。

―寮や福利厚生の利用状況は?

寮に関しては、職員から快適という声がほとんどです。
また、会議の場では言いにくいことも、声をちゃんと拾うため、毎月職場会議に向けてアンケートをとっています。
「今月の特徴」「気になっている患者さん」「気になっていること、職場内で変えた方がいいと思うこと」を聞いて、会議でみんな討議します。
例えば、
「暑いからどうにかしてほしい」という声があり、麦茶を無料で提供しはじめました。みんな朝、空の水筒を持ってきて、冷たい麦茶を入れて訪問へ回っています。
暑さ対策は、大田区から出る千金を活用して、扇風機や首の冷却ファンを購入しました。

◆求職者へのメッセージ◆

―これから訪問看護を始めたい方、中途入職を考えている方に向けてのメッセージをお願いします。

訪問看護の魅力は、利用者さんと一対一でじっくり向き合えることです。30分でも1時間でも、その人の生活や想いに寄り添い、看護を届けられるのは、大変さと同時に大きな喜びでもあります。
病院で培ったアセスメントの力はそのまま生かせますし、在宅では「生活そのものを支える」という新しい視点が加わります。ここでの経験は、きっと看護師としての幅を広げてくれるはずです。
「自分にできるかな」と不安に思う方も大丈夫。仲間と悩みを共有しながら、一歩ずつ成長していける環境があります。安心して訪問看護を始めていただけますよ。

―「こんな人と一緒に働きたい」という人物像を教えてください。

特別なスキルや自信がなくても大丈夫です。大切なのは「感じたことを言葉にできること」。
訪問で気づいたことや、悩みや困りごとを「こんなことがありました」と声に出してくれる方を歓迎します。
意見や不安を共有し、チームで考えることを大切にしているので、完璧である必要はありません。むしろ、一緒に学び合い、成長し合える方と働きたいと思っています。

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