大田病院の奨学生は、月1回「奨学生ミーティング」に参加します。
お互いの近況を話したり、さまざまなことを一緒に学んでいます。
今回は感染予防のためオンラインで開催☆
奨学生7名が参加し、Zoomでミーティングを行いました。
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プログラム
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【1】アイスブレイク・近況交流
【2】熊本地震の記録動画を視聴
【3】看護師より被災地支援の報告
【4】質疑応答・感想交流
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アイスブレイク
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ミーティングの初めに、緊張をほぐし交流を深めるためのアイスブレイクを行います。
今回は「最近の自分を漢字一文字で表すと?」です。
”国試の勉強や実習が始まったので「始」です!”など、短時間でパッと考えて発表できる瞬発力にも驚かされました☆
学生同士、共感できる部分も多いようで他の方の発表に”うんうん”と頷く方も。
短時間のミーティングでも交流の時間を大切にしています。
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民医連の被災地支援
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大田病院は、民医連(民主医療機関連合会)に加盟しています。
民医連に加盟する事業所は全国1700か所以上あり、大きな災害が起こると、全国各地の事業所から支援を行います。
阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震の際にも、大田病院から医師・看護師・事務などが支援に駆けつけました。
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熊本地震への支援
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ミーティングでは交流のあと、まず全日本民医連制作の記録動画を視聴。
(※下記のURLに公開されています。倒壊した家屋などの映像も含まれますので、視聴するのがお辛い方はご注意ください)
【熊本地震 被災地支援の記録1〜益城町避難所・くわみず病院〜】
https://www.youtube.com/watch?v=Igm22-yyGuo
動画を観たあと、実際に被災地へ支援に行った当院の総看護師長より、体験を聞きました。
参加した奨学生の感想を紹介します。
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感 想
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・被災の状況を写真や映像で見て、自分がもし体験したら本当に恐怖を感じると思った。そんな中で支援に来てもらえたら、本当に安心するだろうな、と思った。
・避難所の食事がおにぎりやパンが多い、と聞き、野菜はなかなか摂りにくいのかと思った。糖尿病など持病を抱える方は、病状が悪化する可能性があり、被災した方々の健康を守るということが、いかに難しいかを実感した。
・熊本の方々が「地震を予測していなかった」という話を聞き、自分の出身地も地震が少ない地域なので、もしそこで大きな地震が起きたら同じようになるかもしれない、と思った。地域差があると思う。子どもたちの心の状態やケアが気になった。
・震災後のたいへんな状況の中でも患者さんを看なければいけない、というところで、医療従事者の心のケアは大切だなと思った。日頃からオンオフの切り替えや、自分でリフレッシュができることは大切になってくると思った。
・東北出身で東日本大震災のときは小学生だった。今も地震があると頭をよぎることがある。お話を聞いて、日頃から地震に備えて訓練をしておくことが大切なんだなと思った。まだ学生でわからないことが多いけれど、事前に準備して知識もつけておきたいと思う。
・自分も小学生のときに東日本大震災を体験したので、熊本の方々もきっと不安でストレスを抱えていたのでは…と想像した。お話の中で、家屋倒壊の恐れがある紙が貼られていても人が出入りしていた、というエピソードを聞き、自分の家はたとえ壊れても大切なものなんだなと思った。
・ 自分自身は被災した経験がないけれど、東日本大震災や熊本地震は記憶に新しい。動画や実際のお話を聞いて振り返ることができた。東日本大震災の3日後に支援に行ったという話を聞き、そのときの心の持ちようや、看護師としてどのような気持ちで行かれたのかが気になった。
・避難生活が過酷な環境であることを動画をみて知りました。被災者であるのにも関わらず、避難所では被災者の健康管理などを率先して行い、健康を守る役割が看護師にはあると思います。被災者それぞれ持病や疾患を抱えた方も大勢いると思います。その中で自分には何が出来るのか、いざその環境におかれたとき、咄嗟に行動ができるのかと少し不安になりました。被災者の心のケアは慎重に行う必要があると思うと同時に、被災者の方の心の拠り所となるような関わりをしたいと思いました。
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質疑応答
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感想とともに、奨学生からいくつか質問も出され、その場で総看護師長が答えました。
Q:支援に行くと決まってから実際に行くまで、どのような気持ちでしたか?
A:病院として支援を出すことが決まり選ばれたときには、「行くしかない」「自分が行って何か少しでも役に立てるなら」という気持ちでした。状況がわからないので、缶詰や生理用品など思いつく限りの物資をもっていったのを今でも鮮明に覚えています。
Q:被災者の心のケアが大切だと感じたのですが、接するときに気をつけていたことは?
A:つらい状況なので、家の被害状況などを細かく聞くことよりも、看護師が専門とする体のこと、今の調子などを中心に聞いていました。たいへんな状況の中でも、少しでも体が楽になるように足浴をしたり、少しでも心が軽くなるように話をしたりしていたと思います。こちらができることは少なく、逆に励まされるような場面もありました。
Q:熊本に1週間の支援に行った中で、どのようにリフレッシュしていましたか?
A:入浴介助などをして、患者さんが喜んでくれることが励みになっていました。体は筋肉痛や疲労でつらいけれど、少しでも喜んでもらえたり心地よくなってもらえたりすることが嬉しかったです。また、埼玉など他県から支援に来ていた方々と一緒に寝泊まりし、励まし合っていたことも助けになりました。
今回のミーティングは、「災害看護に興味がある」という奨学生の声から出発してテーマを決めました。
このように、大田病院では奨学生の興味関心を大切にしながら、入職前からさまざまなことを一緒に学んでいます。
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