大田病院の奨学生は、月1回「奨学生ミーティング」に参加します。
お互いの近況を話したり、さまざまなことを一緒に学んでいます。
今回は奨学生8名が大田病院に集まり、ミーティングを行いました。
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プログラム
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【1】自己紹介・交流
【2】SDHについて学ぶ
【3】先輩から看護事例の発表
【4】ディスカッション・グループごとに発表
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SDHとは
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世界保健機構(WHO)が発表したもので、「健康の社会的決定要因」=Social Determinants of Health の頭文字をとって「SDH」と略されます。
「健康の社会的決定要因」は、人々の健康に影響を及ぼす要因を10のカテゴリー(社会格差・ストレス・失業など)に分け、健康は社会的な要因から影響を受けるものだと提言しています。
当院では、病気を患者様の生活背景からとらえることを大切にし、このSDHの視点を看護にも生かすため、折に触れて学んでいます。
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事例発表&ディスカッション
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今回は、透析室で働く先輩看護師から、心に残る患者様の事例を発表。
そして、それをSDHの視点からとらえ直してみるとどうなるか、をディスカッションで話し合いました。
小グループに分けたディスカッションでは、和やかな雰囲気で意見交流。
「患者さんとコミュニケーションをとるときに意識していることは何ですか?」
「苦しい気持ちを口にした患者さんにどう言葉を返せばいいかわからなかった…そういうとき、どうしたらいいでしょうか」
――と、先輩看護師への質問も出され、一つひとつに先輩が丁寧にこたえました。
参加した奨学生の感想を紹介します。
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感 想
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・現役看護師さんのお話を聞くことができ、奨学生のみなさんと共有できたことが学びとなった。素直に楽しかった。患者さんの全体像をとらえる上で、SDHが大きく影響していることを学んだ。なぜ今の状態なのかを明らかにして、信頼関係を構築しながら、私もより良い看護を実現できたらいいなと感じた。
・実際の看護事例を聞いて、患者さんとの関わり方や介入の仕方を知ることができた。実習で患者さんと信頼関係を築いていきたいと思う。わからないことは、とにかく患者さんに聞いてみようと思った。
・看護実習のさなかで、このミーティングはとても役に立った。私自身も、日々の声かけや看護ケアを毎日行うことで、患者さんの状態がよくなり、嬉しかったことがある。今回の事例でも、日々の積み重ねと信頼が、容体や心理面を良くしていったのだと思った。何が一番、患者さんにとって良い看護になるのか考えて関わりたい。
・改めて信頼関係の構築が看護を提供する上で大切なことだと思った。まだまだ実習は続くので、学びを今後に生かして、よりよい関係の構築、よりよい看護の立案をして、介入へとつなげていきたい。
・患者さんと接する中で、様々な困難に直面したとき、その要因を深く掘り進め、少しずつ改善していけるようにしたい。同じ治療をしていても、対象者によって性格や体質などは変わるので、一人ひとりに合ったケアを行っていけるよう、患者さんについてよく知りたい。
・以前、透析患者さんを受け持っていたので、SDHにあてはめて考えてみたかったと思った。透析患者さんだけでなく、生活習慣病といわれる病気はあてはまることが多いのかな、と考えた。患者さんを理解する上で、SDHも活用していきたい。患者さんの発言に対して、なぜそう思ったのかを考え、介入できるようになりたい。
・今回の事例では、社会的支援が大切で、患者さんの行動変容につながったのだと学ぶことができた。患者さんへの関わり方として、なぜそういう思いでいるのかということや、その人の背景を知らなければ信頼関係は築けないため、思いをしっかり傾聴していきたい。患者さんのことを認めて、自己肯定感が高められるような関わりをしていきたいと思った。
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